企業の人材育成・雇用Manpower training
日本の新卒就活は、外資企業及び経団連に加盟していない企業などを除き、ほとんどの会社は決まったスケジュールで行われているのです。そのスケジュールは、経団連の決定のより変更になる可能性もあるのです。 2018年2月現在就活を始めようとする、2019年卒の皆さんは、どのようなスケジュールを踏んで就活をすべきなのか。外資企業などを狙う場合、いつから就活を始めるべきなのか。をこのページにて解説します。
2017年卒よりは、現在の「3年生の3月に広報解禁、6月に選考開始」というスケジュールになりました。簡単にまとめると、この5年間だけでも下記のように就活のスケジュールは大きく変わってきました。
2019年卒:2018年3月広報解禁/2016年6月選考スタート
2018年卒:2017年3月広報解禁/2016年6月選考スタート
2017年卒:2016年3月広報解禁/2016年6月選考スタート
2016年卒:2015年3月広報解禁/2015年8月選考スタート
2015年卒:2013年12月広報解禁/2014年4月選考スタート
ご覧のとおり、2019年卒のみなさんの就活スケジュールは非常にタイトになっており、学生にとっても、企業にとっても「短期決戦」と言われています。
なぜなら、通常の広報解禁(3月)から選考(6月)まで3か月しかないからです。
広報解禁(3月)に合わせてリクナビ、マイナビ、キャリタス就活など大手のナビサイトはグランドオープンするので、多くの留学生は3年生の3月を就活のスタートと考えているのですが、実際その前でもかなりの数の企業がインターン、相談会などのイベントやリクルーターを通して学生に接し、選別をしています。日本人学生の多くが早期からインターンなどに取り組み内定に向けて頑張っているのですが、こういった実態を多くの留学生は把握できておらず、結果的に3月の広報解禁になってから慌てて準備し始め、スタートが遅くなってしまう例が多々あります。
改めて強調しますが、この「3月に広報解禁、6月に選考スタート」というスケジュールは、あくまでも経団連に加盟した企業に対しても罰則のない規定であり、外資、経団連に加盟していない企業等は制約を受けることはありません。
「ここにはどうしても入りたい!」と思っている志望度の高い会社があれば、常にその会社の求人情報を確認し、前年の実績などを参考に準備をすると良いでしょう。
外資企業は、とにかくインターンシップを大切にしている企業が多いです。それに、インターンを年間2~3度を行い、全体的な選考スケジュールは一般的な日系企業より半年以上早まることもあり、日系企業が3年生の3月から広報が始まりますが、外資企業の多くは3年生の年末年始には内定を出し始めています。とは言え、「外資企業」といっても様々な業界があり、各企業によってもばらつきが大きいので一概とは言えません。
また、何回も同じ選考フローを繰り返し優秀な人材を採用する外資企業も多く、1回不採用となった人でも次の回で再チャレンジできると定めている会社も多く見られます。
入社時期についても、日系企業では、大学卒業後の4月に入社するのは普通ですが、外資企業は企業によって卒業後~その年の10月の間で入社時期を選べるところが多いのです。
みなさんが知っているであろうコミュニケーションアプリ「LINE」を運営しているLINE株式会社を例に、スケジュールを紹介していきたいと思います。
LINEの新卒採用では、技術(エンジニア)職、サービス企画職、ビジネス企画職、デザイン職と分けられ、それぞれ違うスケジュールや条件で選考が行われています。最も競争が激しい技術(エンジニア)職に関しては、年間にわたり9回も選考があり、中では通過すると高い給与がもらえるハイレベル選考や、留学生や帰国子女向けの英語受験可能な選考もあります。
△エンジニア職の選考スケジュール
*参照元:https://linecorp.com/ja/career/newgrads/engineer、2018/2/20参照
残りのサービス企画職、ビジネス企画職に関しては、下記のように3回に分けて選考が行われています。
△サービス企画職の選考スケジュール
*参照元:https://linecorp.com/ja/career/newgrads/planner、2018/2/20参照
△ビジネス企画職の選考スケジュール
*参照元:https://linecorp.com/ja/career/newgrads/business、2018/2/20参照
*デザイン職に関しては2018/2/20時点HP上にスケジュールに関する情報が見つかりませんでした。最新の情報はLINE株式会社のホームページをご確認ください。
また、LINE株式会社に限らずですがインターンは非常に活発的にやっている会社が多いので、1年生、2年生でも応募可能なものもありますので、「まだ就活は早いかなー」と思っている方でも外資企業を目指しているのであれば、インターンに参加してみたほうがよろしいかと思います。
日系企業を目指されている方々に関しては、近年就活のスケジュールは大きく変動することが多いです。3年生の4月初旬に経団連から翌年のスケジュールについて発表がありますので、まず関連ニュースをチェックすることをおすすめします。
*2018/2現在、経団連より2020年卒の就活スケジュールの変更を検討しているニュースが出ています。確定次第、このサイトでもみなさんにお知らせいたします。
2019年卒の方々に関しては、大多数の企業は前述のとおり3年生の3月に企業の広報が解禁され、6月には面接選考が始まります。
それでは、日本を代表する鉄道会社の東日本旅客鉄道(JR東日本)の採用スケジュールを例にご紹介したいと思います。
△JR東日本 ポテンシャル採用のスケジュール表
参照元:http://www.jreast.co.jp/recruit/student/recruit/schedule/potential.html、2018/4/26参照
JR東日本の応募段階では3ターンまで用意されており、日系の大手企業の中では締め切りが少し遅めとなっています。
他の大手企業では、エントリーのチャンスが1ターンしかなく、締め切りが3月末や4月初旬などと早い企業もたくさんありますので、情報収集には気をつけ、志望度の高い企業のエントリー締め切りまでには必ずエントリーしておきましょう。