英語資格・検定・試験English exam
2017年、英検(実用英語技能検定)がリニューアルされました。そんな英検の特徴を説明します。
子どもから大人まで日本で最も認知度が高い試験である英検は、2016年度から大幅なリニューアルが行われてきました。
まず、英検がCEFRに対応しました。CEFRとは「ヨーロッパ言語共通参考枠」のことで、CEFRで「A1」や「B1」とレベル認定がされたら、異なるテストであっても、異なる言語であっても、同等の能力があるとみなされます。英検では、CEFRに対応するのと同時に、単なる合否ではなく、得点のスコア化も始めました。自分の英語力を点数で理解することが可能になり、次の級、または次のCEFRのレベルまで後どのくらいかが把握できるようになりました。
英検は永久資格ではありますが、TOEIC®のように、より高いスコアを目指してくりかえし受験するリピーターが増えています。
メジャーな英語検定試験で真っ先に思い浮かぶのはTOEIC®かもしれませんが、英検受験者数は322万人、TOEIC®の277万人を大きく上回っています。
英検では4、5級を除き(スピーキングは任意、ライティングは導入なし)4技能全ての試験が行われ、CEFR対応のスコアが取得可能となったこともあり、学生のみならず、多くの社会人がライティング・スピーキングの力試しのために受験するようになりました。4技能試験には、他にもIELTS、TOEFL、ケンブリッジ英検も選択肢としてありますが、これらのメジャー英語検定試験が20,000円を超えるのに対し、英検は1級でも8,400円と検定料の安さも群を抜いており、コストパフォーマンスの良さも人気の理由となっています。
英検は恐らく最も過去問が入手しやすいテストです。公式サイトでは直近3回分の問題・音源・スクリプト・解答を無料で入手することができます。どの級を受験すべきか迷っているのであれば、一度過去問を解いてみることをお勧めします。その上で受験級を決めれば良いのです。試験実施ごとに古いものから公開が終わりますので、忘れずに自分のマシンにダウンロードしておきましょう。
また、英検は受験後の問題用紙の持ち帰りが可能です。問題用紙の持ち出し禁止のTOEIC®、問題がペーパーではないiBT受験のTOEFL®では、自己採点は不可能、スコアの予測ができません。一方の英検では、試験翌日には正解が公開され、自分が何を間違えたのか確認し、復習に役立てる事ができます。以前から受験者の側に立ったサービスが豊富でしたが、CEFR対応、スコア化、4技能化とますますその価値を高め続けています。
はじめて英語資格試験の受験を考えているという人にも入門編としておすすめしたい試験です。