英語資格・検定・試験English exam
「おもてなし力」を証明する試験に挑戦してみましょう。
訪日外国人数が激増し、2016年には初めて2000万人を突破、東京でオリンピックが開催される2020年にはその倍の4000万人を目指すと政府は公表しています。このような変化の中で、これまで英語の必要性を感じなかった方たちが突然英語を使わざるを得ないといけない状況に直面しています。タクシーや鉄道、レストラン、デパートなど、観光客が利用する施設に加え、中長期滞在の方向けのアパートやシェアハウス、ゴルフやスキーなど、様々なアクティビティ向けの施設、今英語を必要としていない場所が見つからないくらい英語が私たちにとって身近なものになってきています。この傾向は2020年に向けますます強くなることでしょう。
英語が必要なのは対観光客だけではありません。同僚や上司とのコミュニケーションに英語が必要な方も増えてきています。業務指導を日本語だけでなく英語で行うことが求められている業界も10年前とは比較できないほど多くなりました。これまで英語が必要になるシーンは、日本から出るとき、つまり「アウトバウンド」でしたが、今では日本国内、即ち「インバウンド」での英語の需要が高まってきています。
突然英語が必要になり焦っている方、求められる英語スキルと自分の英語力にギャップを感じている方、そのような方たちのニーズに応える形で開発された新しい試験があります。「英語応対能力検定」は、今私たちに求められる「おもてなし力」を測定し、対外的に証明できる試験として、株式会社旺文社、カシオ計算株式会社、株式会社毎日新聞社の共同事業会社である株式会社学びUPコミュニケーションズが運営しています。聞く、話す力にフォーカスし、現場での対応能力を測定してくれるテストです。ホスピタリティー現場の英語知識を問う試験ではなく、あくまでも使えるか、運用能力を測る試験です。
試験は「一般」「販売」「宿泊」「飲食」「鉄道」「タクシー」と細かく分かれているので、自分の業務に直結した内容の試験を受けることができます。TOEICやTOEFL、英検のように、自分の業務には関係ない気がする・・と感じることはないはずです。リーディング(28問・35点)、リスニング(31問・50点)、スピーキング(8問・60点)から構成、結果は合否ではなく、A~Dまでのランク判定です。試験は1年に3回実施、1ヶ月の受験期間中であればいつでも、どこでも受験できます。試験はインターネット回線を通じて行われ、パソコン、スマートフォン、タブレットを利用します。実際に自分の発話を録音する問題もあります。受験センターに行く必要もないので、受験曜日が固定されている他の試験のように仕事を調整したり、受験を諦めたりということもなくなるはずです。試験後1ヶ月経つと成績が確認できます。ランクに加え、それぞれ「知識」「理解」「応答」における評価を見ることができ、今の実力把握と、現実的な目標設定が可能です。
おもてなし英語の特徴として、数多くのお決まり表現が存在することが挙げられます。道を教える、予約を取る、お礼を伝える・・シチュエーションが限定されているので、その中で使える表現も大体決まってくるのです。日本語で普段自分が口にしている表現を英語でどのように言うのかを考えてみましょう。大手インターネット販売サイトで「おもてなし 英語」と検索すると、何百というタイトルがヒットします。そういったテキストを参考に、普段自分が使っている表現をそのまま英語で覚えてしまいましょう。今から文法の復習をするのは効率的ではありません。1つの表現をそのまま、そういったものだとある程度割り切って暗記してしまうのです。自分の中にたくさんの表現が溜まってくると、自ずとそこにある文型のルールが見えてきます。英語はこのように学習しても良いものなのです。試験は決してゴールではありません。もちろん良い判定をめざして学習に励むことは推奨されるべきですが、そのためだけに限られたリソース、時間やエネルギーを費やすことはお勧めできません。試験学習を通じて「おもてなし力」を身につける、そして現場で自信を持って業務に臨むことができるようになる、それを忘れずにぜひ一度英語応対能力検定を受検してみてください。