英語資格・検定・試験English exam
英単語検定を受検しませんか。
様々な英語試験が存在する中、単語の知識のみを測る試験があります。それが英単語検定です。運営は一般財団法人日本英会話協会、年に2回実施、全国10会場で受験することができます。5級から1級まで、準2級、準1級を含め、合計7のレベルに分かれます。5級は中学生低学年レベルの400語程度の語彙数から受験可能で、一方1級は12,000語の語彙数が必要です。12,000語というと多く聞こえますが、多くのネイティブ話者は50,000~100,000語理解し、利用できると言われています。1級の12,000語であっても、実はネイティブレベルとは言えないレベルなのです。
理解できるのみならず、運用できる語彙が多ければ多いほど英語は洗練されて聞こえます。ただ”delicious”というよりも、”succulent”、「汁がしたたるような」という語を使えば、聞き手や読み手はより鮮明なイメージを描きやすくなります。単に合格を目指すのではなく、自分の表現の幅を広げるために英単語検定を受検してみませんか。
どんな言語であっても、私たちは単語というブロックを文法というルールに則りつなげて、そこに意味を持たせていきます。この時、どんな語を選択するのかが相手に与えるのかが大きく変わって来ます。同じ語を繰り返せば、その発話は稚拙なものと受け止められるでしょう。もっと英会話力を伸ばしたいと願うのなら、まず語彙強化をしましょう。語彙には、認識語彙と運用語彙があり、日本人学習者は、認識語彙と運用語彙のギャップが非常に大きいと言われています。いくら視覚で理解できる語彙がふんだんにあっても、それを自分の発話の中で使うことができなければ、それは語彙習得とは考えることができません。自分の言いたいことを、日本語で話すかのように自由に表現できるようになることが語彙習得の目標です。
語彙強化をしようと思ったとき、多くの人は語彙テキストを購入し、ひたすら単語を覚えることに時間を注ぐでしょう。テキストを眺め、意味を確認する、もしかしたら音源を使う人もいるかもしれません。結果、試験を受けている時、「あ、テキストで見たことがある」と気づくことはできても、その意味までは思い出せないということが往々にしてあります。これは認識語彙としてしか学習していなかったため、その語がテキストという文脈外で登場した時に意味や用法にリンクすることができないのです。認識語彙を運用語彙に転換していくためには、実際に自分が使ってみる必要があります。例えばその語を使った文を書いてみる、機会があれば、会話の中で使ってみる、このように自分が発信した語は運用語彙として定着する可能性が高いのです。そしてその最終ゴールとして英単語検定を受検し、運用語彙が増えてきたことを確認する、そんな学習ができたら理想です。