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ネットワーク構築は企業と同様中学、高校、大学などの学校においても必要不可欠です。構築に当たっては利便性とセキュリティ確保とのバランスを取りながら検討することが必要です。構築には専門的知識が要求されるので外部ベンダとも協力しながら実施予定のICT教育に効果的なネットワークの構築をすることが必要になってきます。
ITの世界におけるネットワークとは、複数のコンピューターを接続して、相互に通信できるようにした状態です。通信回路やケーブルなどを通してコンピューター同士を接続することで、情報の共有や処理の分散、メッセージの交換などが可能になります。中学、高校、大学等の教育機関でも構内ネットワークの構築は不可欠です。ネットワークを設計、構築するためには専門的な知識が必要で通常は専門のベンダ(業者)に作業を依頼します。
インターネットを利用する際にはアンチウィルスソフトをPC、タブレットにインストールするのは多くの人が必要と認識しています。それと同様でネットワークを構築する際にも利便性と共に利用におけるセキュリティを確保する必要があります。特に学校内のネットワークから外部(インターネット)に接続する場合にはネットワーク側でのセキュリティ設定は必須事項になります。通常インターネット網に抜けていく際に設置する機器(UTM機器:統合脅威管理機器など)での設定、ネットワーク同士を中継するルータでの設定、PC等の端末内にインストールするセキュリティソフトやWindowsファイアウォールでの設定がネットワーク構成の中でのセキュリティ設定ではよく利用されます。セキュリティを高く設定すると当然利用上の安全性は高くなります。ですが、それによってインターネットの回線速度が極端に遅くなったり、学校内での情報の共有が全く出来ないなどの状態ではICT教育を進めていこうとする学校にとっては利用価値がほとんど無いことになります。この便利さとセキュリティのバランスをどのように取るかがネットワークを構築する上では重要になります。
学校でのネットワーク構成はICT教育を実施していくにあたって大変重要です。ですが、ネットワークの設計は専門知識が必要になるため、専門のベンダの協力が不可欠です。学校のICT担当者はネットワーク構成の詳細は分からなくても要点を押さえておくことでどのようなICT教育を実施できるか明確に想定できるようになります。このようにベンダ、学校のICT担当の役割を明確にすることでICT教育に効果的なネットワーク構築が可能なると思います。