ICT教育ICT Education
ICT教育が浸透しつつある今、オンライン型のレッスンは一般的になっています。今現在行われているオンライン型レッスンのメリットを考えると共に対面型レッスンについてもそのメリットを考察し、今後のICT教育にそれらを活かしていくことが出来るかを考えます。
ICT技術が広く使われるようになった今、オンラインレッスンを受ける人たちも大変多くなりました。オンラインレッスンのメリットは先ず距離の問題を解消することです。オンライン英会話のレッスンなどでは日本国内だけではなく、フィリピンにいる講師とレッスンを行うことも今では当然になりました。インターネットを利用したHangoutsやSkypeなどのビデオ通話は通信環境やICT機器のレベルが向上したことで英会話をはじめとした様々なオンラインレッスンでも広く使われています。本格的にオンライン英会話を実施している企業ではビデオ通話の通信セキュリティにも気をつけており、より高いセキュリティレベルのビデオ通話のサービスを利用しています。
ではレッスン現場でface-to-faceで行う対面型のレッスンは時代遅れなレッスン手法になったのでしょうか?答えはもちろん違います。対面型レッスンにはオンラインレッスンではカバー出来ないレッスンのメリットがあります。一番のメリットは臨場感を生徒に伝えることが出来る点です。今のオンラインレッスンでは映像や音は対面レッスンと同様に提供は出来ますが、生徒の五感に訴えるような伝え方は出来ません。例えば特に重要な点を伝える際には先生は普段よりも強い口調、情熱をこめて説明する態度を取ることがあります。また1対多のレッスンにおいては対面型のレッスンの方が圧倒的に生徒の反応をその場で感じることが出来ます。
このように現在でも対面型のレッスンにはメリットを見出すことが出来ます。レッスンを提供する講師や先生がティーチングやコーチングのスキルが高ければ対面型のレッスンは今後も行われていくでしょう。その一方でIT技術は日々進歩しています。教える際の臨場感などこれまでは対面型のレッスンで見出せていたメリットがオンラインレッスンでもカバーできるようになりつつあります。それほど遠くない将来にAIやVRの技術の進歩によって現在の対面型レッスンと同様の効果的なレッスンが出来るようになると思います。しかしそれは現在の対面型レッスンが不要になるということではなく、時間や場所の制限を越えて対面型レッスンを提供できるという認識を持つことが大切です。今ある良いものを捨てるのではなく、その良いものをさらに広く使えるようにする、それが今後のITC教育のあるべき姿だと思います。