留学の新常識Study abroad
アメリカやイギリスの大学と比べ、日本での知名度が低いオーストラリアの大学ですが、世界的に高く評価されている大学が多数存在します。水準の高い教育を、安全で過ごしやすい環境で受けることができるため、世界でも留学先として屈指の人気を誇ります。そんなオーストラリアの大学留学の魅力と特徴を紹介していきます。
国内の約95%が公立大学で、アメリカ・イギリスについで、世界大学ランキングのトップ100に名を連ねている大学の数が多い国がオーストラリアです。
ニューサウスウェイルズ・ビクトリア・クイーンズランドなど大都市を抱える州では、各大学にユニークな特徴があり、理論を重視する大学、実践的なアプローチを高く評価する大学、そして得意とする分野など、それぞれ特色が異なります。
卒業までの期間は、学部によって異なりますが、例えば留学生に人気の高い商学部や観光学部は3年間で卒業ができ、日本や北米の大学よりも短い期間で学士を取得することが可能です。一般教養課程がなく、1年目から各学部の専門的なコースの履修を始めることができるからです。また、学期中に規定数以上のコースを履修したり、サマーコースまたはウインターコースを履修したりすることで、さらに短い期間で卒業を出来る場合もあるので、短期間での卒業を目指す場合には大きなメリットです。ただし、勉強面での負担が大きく増えてしまい、成績を落としてしまうケースが多く、注意が必要です。
一部例外を除いて、授業はLectureとTutorialの2部から構成されます。Lectureでは大講堂など100人以上の生徒が集まり、選択科目の概要と理論を学びます。
そこで学んだことをTutorial(15人程度の小グループ)でディスカッションやグループワークなど課題に取り組み、理解を深めていきます。履修科目やLecture・Tutorialの登録は全てオンラインで行い、人気の高い教授/講師の枠は、すぐに埋まってしまう為、事前の確認をしっかりとおこなうと良いかもしれません。
年間を通してとても過ごしやしい都市が多く、美しい自然に囲まれ、留学生のみではなく、観光客も多く訪れるオーストラリア。近年は、その過ごしやすさや高い給与水準含む労働環境の良さにより人口増加が続き、オーストラリア国内の物価は大きく上昇しています。特に住宅価格が高騰しているため、留学中の滞在費用が大きな負担となっています。反面、スーパーで売られている野菜やお肉など、未加工の食品の値段は安く、非課税の為、外食を極力控え、自炊をしたり、滞在場所はシェアハウスを活用したりすることで、滞在費用を大きく抑えることが可能です。また、オーストラリアの学生ビザを取得すると、ほとんどの場合に就労許可が付き、週に20時間まですぐに働き始めることができます。さらに最低賃金も日本やアメリカよりも高いため、勉強とアルバイトを両立することで、更に費用負担を軽減できることもオーストラリア留学の大きな魅力のひとつです。