留学の新常識Study abroad
マレーシア留学を考えている皆さんにとって知っておかなければならないのが、イスラム教という宗教です。日本にはなかなか馴染みのない宗教ですが、ここでイスラム教について大まかな理解をしておきましょう!
イスラム教とは、現在のサウジアラビアで生まれた宗教の一つで、現在では世界人口の約20%が進行する、キリスト教に次ぐ宗教となっています。メッカを聖地として唯一神であるアッラーを崇拝しています。コーランと呼ばれるイスラム教の経典には、神の言伝だけではなく、倫理規定や社会規範も含まれています。マレーシアでは人口の約60%がこのイスラム教を信仰しており、イスラム教の宗教色が色濃く生活、そして人々の精神に根付いています。また、イスラム教を信仰する人々のことをムスリムと呼びます。
【ラマダン(断食)】
1年に一度6月~7月ぐらいにかけてムスリム方は、いわゆる断食を行います。日が昇っている間は唾を含む一切のものを口にしてはならず、日が落ちている間に食事をとります。断食は貧しくてご飯を食べられない人の思いを知り、日ごろの食事のありがたみを知るというニュアンスが大きいようです。また、この時期に暑さも相まって命を落とす方も居るようですが、神からのご加護があるとも考えられているようです。
【礼拝】
1日5回(時間は日によって変動有)メッカの方向に向かって1回15分程度の神に向けて祈りを捧げます。
【ヒジャブ】
イスラム教の経典であるコーランには「女性の美しい部分は隠すべし」といった内容が書いてあり、ヒジャブといわれる布で外出する際は髪の毛を隠す方がほとんどです。また体のシルエットがあまり出ないような服装をするのも特徴の一つで、男性もあまり肌の露出の多い格好は避ける傾向にあります。
【ハラルフード】
ムスリムの方たちには信仰上食べてはいけないとされる食べ物があります。豚肉全般、そしてムスリムの形式に則っていない屠殺方法で食肉加工されたもの、お酒などが主たるものですが、その派生品もタブーとされています。
【家族や友人を尊重する文化】
イスラム教では家族の結びつきを大事にし、食事やお祈りは可能な限り家族や友人とともに行います。また、旅行者にももてなしの精神をもって接する旨がコーラン等に記載があるようで、人とのつながりを非常に大切にする精神を持っています。
マレーシア留学を考えている方たちはこれらの宗教習慣、主教文化の中に身を置くことになります。殷洪ではなじみの薄い宗教という側面から異文化を理解し、尊重するということを学んでいくことになります。同時にイスラム教ならではの死生観、ムスリムの方たちの生活に溶け込むことで、価値観や世界観を広げることにもなります。様々な宗教行事や文化を通して、宗教という側面から国際人としての素養を養っていくことになるでしょう。